ワールドガイド

世界の軍事力


ここでは巨大空挺都市国家の軍事力に着目して解説を行っています。
巨大空挺都市以外の国家にも軍事力をもつ都市国家もありますが、圧倒的に規模が小さく、戦力としては期待できるものではありません。
また、それぞれの国軍は、その国家の特色を非常に色濃く表しており、まさにお国柄が出る場所でもあります。


戦争と平和の狭間

巨大飛空艇旅団国家は、緩やかな船団を組んではいるものの資源争奪戦では完全なライバル同士です。
常に、新しい資源が必要な船団は、可能な限りライバルより早くフラグメントが手に入る新しい島を探しています。
現在は、今いる空域の資源調査が一通り終わり、それぞれの縄張りがやんわりと(威嚇し合う形でなんとなく決まった境界線)決まったばかりの状態です。
各国間の緊張は、雪解けムードですが、過去何度も少ない資源を争いって戦争をしてきました。
また、海賊の脅威は何時も付きまとっています。

各国の国軍は、そういう意味で常に臨戦態勢で在り、いつ戦争が起きても良いように訓練を繰り返しています。


第一位空挺都市・軍事旅団レーヴァテイン

国軍全般が優秀ですが、名の知れた兵団は卓越した存在です。
基本的に、正面からぶつかっての正規戦闘を得意とし、包囲殲滅します。


ネメシス兵団

なんといっても常勝軍「ネメシス兵団」が特に有名です。
圧倒的な実力を持ち、規模も大きいため、不敗を誇っています。
要と言われている重装機兵とは、特に重装甲の小型空艇で、その重量を生かした一撃離脱戦を得意としています。
そして、執拗なまでの反復攻撃で敵を完膚なきまで叩きのめします。


一般軍

あまりにネメシス兵団の知名度が高く、他の兵団が話題に上がることは少ないのですが、一般兵団の実力も他国のエリート部隊並と言われています。
中でも「パーン」「エコー」の二つは、ネメシスに次ぐ実力と言われそれぞれ大空戦では、ネメシスの左翼と右翼を担当します。
他にも11兵団ありますが、戦闘前の編隊飛行を見れば、その実力が一目でわかります。
この強固な陣形を、戦闘の間維持しつづけ、打撃力と防御力を維持し続けます。


チコ少年兵団

13歳から入隊が可能な志願制の予備戦闘団です。
軍人として将来を希望する子供たちが厳しい受験の末、入来してきます。
彼らは大人の兵団と同じ規則正しい生活をし、軍隊精神を学んでいきます。
この少年兵団出身者の多くはネメシスへ進み、後優秀な士官や将軍となります。


第ニ位空挺都市・商業旅団ファヴニル

国軍全般が優秀ですが、名の知れた兵団は卓越した存在です。
基本的に、正面からぶつかっての正規戦闘を得意とし、包囲殲滅します。


孤高の鷹団

腕利きの傭兵を集めたエリート傭兵団です。
雇用費用が高い代わりに、実力もありますが、一部隊だけで、ファヴニルの全体の防衛を行うには規模が小さすぎました。
彼らの戦いぶりは、いかにも戦争のプロらしく、正確で危なげがなく、余裕のある戦闘を見せます。
しかし、所詮は金の関係なので、敵が強力だったり大規模だったりした場合は、部下を消耗することを嫌い、戦闘を中止して離脱してしまいます。
(損害を出すより、違約金を払ったほうが得だと考えるわけです)


黄金の豚団

孤高の鷹と違い、大した入隊規約もなく、だれでも入隊が可能な部隊です。
本名さえ必要ないため、ならず者が多く転げ込んできます。
完全な実力主義で、何回戦闘を生き残ったかで出世もし、給金も増える仕組みです。
ただし、孤高の鷹と違い、退却するときは前線の兵隊は時間稼ぎのために見捨てられます。


第三位空挺都市・芸能旅団ミルティアイ

ミルティアイの国軍は、ミルティアイ天空騎士団と呼ばれ芸能プロダクションごとに部隊を編成しています。
プロダクションの大きさが部隊の大きさになります。
弱小プロダクションは連合を組んで一部体を維持する場合もあります。
なお、以下のエンジェルボイス航空団と親衛隊は例外で、エンジェルボイスは全国から選抜された優秀なメンバーで構成されています。


エンジェルボイス航空団

ミルティアイ天空騎士団は芸能旅団だけ合って、全ての部隊で違う制服を使っています。
どれも可憐だったり、可愛かったりと個性的ですが、エンジェルボイス航空団はその中でも断トツの存在感でカリスマ的です。
天空騎士団は、芸能旅団の軍隊ですから、歌を歌うチームは数ありますが、歌唱力、表現力、美貌、どれをとっても最トップであることは間違いないでしょう。
いざ、大空戦となれば、軍団の中央(フロント)を務めます。


「エンジェルボイス航空団」親衛隊

民間ボランティアによる、「エンジェルボイス航空団」を防衛する事だけに特化した戦闘団です。
彼らは、もともと航空団に所属しているアイドルやスター達の追っかけや親衛隊で、自腹で兵器を購入し戦場では盾として敵の攻撃から航空団を守ります。
彼らのやる気は称賛に値しますが、実践力のほうはやはり素人集団で、軍としては時間稼ぎ程度と考えているようです。


第四位空挺都市・宗教旅団カンナカムイ

厳密には「テンプル騎士団」が存在するため、完全な非武装ではないのですが、通常の軍隊のような組織は持っていません。
テンプル騎士団は精鋭で、小規模ですが海賊などの襲撃には十分対処できます。


テンプル騎士団

カンナカムイ唯一の実働戦力です。
厳格な規律と宗教的な結束をもって知られ、練度の高さも群を抜いています。
全て白く塗られた装備と軍服は、青空に映え、その美しさも群を抜いていると言えます。
軍団としては、攻撃力防御を重視した編成で、敵の攻撃を受け止めて、民衆を守ることを旨としています。
団員は、聖職者の中から志願した者が厳しい試験を受けて選ばれます。


巫女部隊

騎士団所属の呪詛防衛部署です。
騎士団に常に付き従い、呪術的攻撃から味方を守ります。
厳選なる「血」(血筋よりも血の個性)と「気」(気質や性格)に儀式を通過した乙女だけが入隊を許され、年齢も12歳から22歳までに限定されています。
この清浄が、騎士団全体を呪詛から守っています。

なお、毎年開かれるミス・カンナカムイでは、3回に2回はこの巫女部隊から優勝者が出ます。


第五位空挺都市・情報旅団テストピア

テストピア国軍は、規模は大きくはありませんが、特徴のある軍隊です。


テストピアの第9ゴースト航空連隊

テストピアの国軍は、第一から第9まで航空連隊によって構成されています。
この中で、1~8までは通常編成の航空連隊ですが、第9だけはの航空電子戦のプロ集団として編成されています。
そして彼らの戦場でのあだ名が「ゴースト連隊」です。
過去の戦いにおいて、この第9連隊は、開戦と同時にその姿を消してしまいます。
消すとは、つまり探知できなくなることで、索敵に一切引っかからなくなるのです、そしてそれと同時に多数のダミーが索敵上に現れます。
混乱する敵をしり目に、予想外の場所からの奇襲を行い、神出鬼没の名をほしいままにしました。

ニセ情報に惑わされた敵が同士討ちをしたり、ダミーを追い掛け回しているうちに包囲されたりと、敵にとってテストピアに軍は実に戦いにくい敵となります。

彼らは、また公式には存在していないとされる影の情報ネットワークとも連動し、敵の背後からの攪乱作戦にも参加します。


第六位空挺都市・技術旅団ログロム

職人気質のこの国は、軍隊においてもその気質が十二分に発揮されています。


ログロム国防軍

一般的にどこの国軍も中心的なエリート部隊があり、精強を誇りますが、ログロムの国防軍はいささか強さの質が違います。
特にエリート部隊というのはなく、どの部隊をとってもその任務に関して精通し精強なのです。
補給部隊にせよ通信隊にせよ、どこをとっても世界トップクラスです。

また、あまり知られていない事ですが、ログロム国内で登録されている大型中型の空艇のすべてが軍用規格と同じものがつかわれています。
長距離トラックなども同じで、全て軍用規格になっています。
いざ、戦争の時には、これらの民間輸送力はすべて軍が接収し、国軍の輸送部隊一夜にして変身するという仕組みです。
それ以外ににも、輸送コンテナや通信装置や電子機器類、などすべてが軍用にいつでも転用できるように準備されています。
また、国民のほとんどが予備役として定期的に軍事訓練を受けており、有事の際には、再動員をかけることで国家総動員が完成できるようになっているのです。


第七位空挺都市・学園旅団アカディミア

もともとは、あまり資源調達戦争には参加せず、不利な状態でも交易で資源を確保してきた都市国家でしたが、近年その様相が変わってきています。
アカディミア軍は、以下の「ペーネミュンデ航空団」設立により、初めて他国並みの国軍を持つことができ、資源調達にも意欲的に乗り出すようになっています。


アカディミア「ペーネミュンデ航空団」

通称「アカディミア空戦部」。
ある意味とても風変わりな航空軍団です。
もともとアカディミアには、自前の兵力はなく、警備団という市民ボランティアが警備にあたっていたのですが、装備が弱体で防衛任務にいつも支障をきたしていました。
そこで国内で警備任務に耐えられる団体を探したところ、ペーネミュンデ試験場で大学や企業の各種新兵器テストを行っていたアルバイト学生たちに白羽の矢が立ちました。
そして、紆余曲折末、公式にこの2つを合体させて出来たのが「ペーネミュンデ航空団」でした。
この航空団には、常に最新鋭の機体が配備され、設備もゴージャスでかなり実験的な装備が与えられています。
なにせ整備や開発を担当するのが、大学の研究室や企業の研究施設ですからトップシークレット級のものが平気で配備されたりします。

そして、それを操るのは軍人ではなく、学校のサークル活動でパイロットをしている素人集団です。(アカディミア空戦部、所属の学生の皆さん)

最高級の機体と、素人パイロットの組み合わせで、平均くらいの戦力を誇っています。