炊き出しイベントに協力しよう春夏秋冬 GM) 【難易度:簡単】




プロローグ


とある公園。そこは今、大勢の人達で賑わっていた。
皆に視線を向ければ、それぞれが思い思いの料理を手にしている。
今ここでは、炊き出しが行われているのだ。
「はい、どうぞ」
炊き出しに参加していた民間エンジニアの若い女性が、ミートソース味のニョッキの入った皿を女の子に手渡す。
「ありがとう!」
にこにこ笑顔で、女の子は手にしたお皿を持って両親の元に。
「あ~、かわいいな~」
「そだな。見ててほっとする」
若い女性の言葉に、料理の手伝いをしていた民間エンジニアの青年が相槌を打つ。
「この前、殺されかけちゃったから、余計にそう思うよね」
「だな。あんときゃ、絶対殺されると思ったからなぁ」
「助けて貰えなかったらアウトだったからね。感謝感謝だよ」
炊き出しに参加している2人は、感慨深く言う。
2人は少し前にあった大規模襲撃の際、民間エンジニアとして破壊された食料生産プラントの補修をしたのだが、その時にアビスメシア教団員に襲撃され、あわやという時に探究者達に助けられたのだ。
その時、修復されたプラントで作られた食料が、今回の炊き出しでは使われている。
船内の襲撃で疲れた皆の慰撫も兼ねての物なので、今回はよほど無茶な物でない限り、リクエストに応じた食材が作られ参加者に配られていた。
そうした中で、ボランティアとして参加していた2人が、お喋りを続けていると、
「おい、ここはもう良いぞ。俺だけでやれるから、お前らは他所の手伝いに行って来い」
いぶし銀のオヤジが2人に言う。彼も、2人と同様、プラント修復の際に助けられたエンジニアの1人だ。
「え~、父さん独りだけで大丈夫?」
「おい。仕事中は社長といえ社長と」
「いいじゃん。今はボランティアなんだし」
「バカ。ウチの取引先も参加してんだよ。見られたらどうすんだ」
「え? 恥ずかしいんっすか? キモい」
「引っぱたくぞ、ヤス。いいから、ミキ連れて、とっとと手伝いに行って来い」
「へいへい、分かったっすよ。探究者の人達も参加してるみたいだし、まずはそっちを優先的に手伝いに行って来ますよ」
「おう、行って来い」
「は~い。それじゃ、行って来ま~す。お父さん」

そうして2人が手伝いに行く中、炊き出しの参加を求められた貴方達も、忙しく動いていました。
料理に配膳、ちょっとした賑やかしのパフォーマンス。
貴方達に求められていたのは、襲撃で疲れた皆を、元気にしてあげることでした。
今回の炊き出しでは、事前に必要とする食材のリクエストを聞いて貰えることになっていたので、貴方達の好きな料理が作れます。
なにを作って、どう皆に振る舞うのか?
それは貴方達のアイデア次第です。
アニマとお揃いの服装で、あるいは、それぞれが引き立てあう服装で、皆に料理を配っていくのも良いでしょう。
戦いだけでなく、これも一つの活躍の場です。
みなさんの活躍をお待ちしています。


解説


状況説明

公園にて行われる炊き出しに協力して下さい。
イメージとしては、お祭りなどの屋台や屋外食堂という感じです。
参加者だけでは手が足らない、あるいは休憩や今回の炊き出しを見て回りたいなどの場合は、現場でボランティア参加している民間エンジニア、ヤスとミキが手伝ってくれます。
不要の場合は、手伝いはしません。

皆さんが参加される流れとしては、

1 当日の朝、公園に現地集合。
2 機材のセッティングと調理。
3 調理した物の給仕や呼び込みなど。
4 終了。自分達が作った物を食べたり、他の炊き出しを見て回ったり。

という流れになります。炊き出しでは、ニョッキのようなお腹に溜まる物以外に、わたがしやお好み焼きにたこ焼きのような、屋台で出てそうな物がタダで振る舞われています。

調理器具や食材、テーブルなどは希望した物が提供されています。
お好きな物が用意されている前提で、プランやフレーバーをお考えください。

ただし極端な物、例えばですが、人面芋のエングディバ風グネットみたいな、明らかにどんな食材で料理なのか分からないような物は採用されませんのでご注意ください。
ちなみに書いてる私もなんの料理かさっぱり分かりません。

それはさておきまして、よほど無茶な物でない、屋外調理で出せるだろうな、という物でしたらなんでもかまいませんので、ご自由にお書きください。

今回、参加するアニマの服装を自由に設定して頂いて構いません。
明らかにこれはマズい、という物でなければ、どういう服装でも大丈夫です。
著作権的にそのまんまですとか、R18の方向に一心不乱に突っ走るとかですと、描写が難しくなりますのでご容赦ください。
それ以外でしたら、こういう服装で自分のアニマと一緒に描写されたい、というプランをご自由にお書きください。

以上です。
それでは皆さんのプランをお待ちしております。


ゲームマスターより


そそらそら2本目のエピソードを出させて頂きます。

ぽつぽつと今回のような、日常系のエピソードも出して行きたいと思います。その時は、興味を持って頂けたら幸いです。

それと今回出てくるNPCは、今後もちょくちょく出てくるかもしれません。その方がエピソードを作り易いので。

ちなみに、このNPCは前回のエピソード「【隠れた真実】インフラ回復を助けよう」に出てきますが、このエピソードで死んでたら、今回のエピソードはお蔵入りの予定でした。なので前回は名前とか出してないです。

そんな感じに、エピソードの結果などで、次回以降のエピソードを作っていこうかなと思っています。

みなさんのPC達の活躍や行動が繋がっていく形で、エピソードを出して行きたいと思います。

それはそれとしまして、これからもよろしくお願い致します。



炊き出しイベントに協力しよう エピソード情報
担当 春夏秋冬 GM 相談期間 7 日
ジャンル --- タイプ EX 出発日 2017/7/29
難易度 簡単 報酬 少し 公開日 2017/8/8 2

 コウユウ  ( ヒナ
 ヒューマン | ガーディアン | 25 歳 | 男性 
 教団を警戒して参加。しかし教団員が見当たらないので警戒は怠らないが普通に楽しむ予定。
 「1番ラクそうだ」という理由で缶・ペットボトル飲料を出す屋台を請け負う。しかしイベントクーラー(ドブ漬け)の手配や冷却用の氷の準備、大量の飲料の運搬をしている内に「ん?意外と面倒くさいなコレ」と気づくも時既に遅し。無責任なことは出来ず仕方なく飲料の補充・水温管理・接客等を頑張る。表面上は飄々としているが、内心げんなりしているのがアニマにバレていて「バカじゃないの?」と呆れられている。
 NPCに会ったら世間話をしつつさりげなく前回エピソードでの怪我の有無を確認。大丈夫そうなら内心で安堵。「よぉ、お二人さん!また会ったな。何か飲むか?キンキンに冷えてやがるぜ。この暑さだと犯罪的な美味さに感じるぞ」
 飲み物がなくなり次第片付けてアニマと共に屋台を見て回る。「行こうぜヒナ。たまにはこういうのも悪くない」
 ミクシィ  ( ミヤビ
 デモニック | マーセナリー | 20 歳 | 女性 
1 当日の朝、公園に現地集合。
キミシアちゃんと一緒に、お揃いのメイド服を纏って集合致しますね。
ちなみにアニマのミヤビちゃんもお揃いのメイド服ですの。

2 機材のセッティングと調理。
今回はパエリアを作り、振舞う予定ですので、その調理に必要な道具を揃えたり、その他、自宅で予め作ってきたレアチーズケーキ(ヨーグルト成分多め)は、クーラーボックスに入れて搬入しておきましょう。
調理はミヤビちゃんや、キミシアちゃんにも手伝って頂こうかしら。

3 調理した物の給仕や呼び込みなど。
基本は調理に専念し、手が空いたら配膳のお手伝いも致しましょう。

4 終了。自分達が作った物を食べたり、他の炊き出しを見て回ったり。
キミシアちゃんやミヤビちゃんと一緒に、他の炊き出しを見て回ったり、楽しく食べ歩きしたり、ちょっとしたデートを楽しみたいですわね。
腕を組んで、仲良く回りましょうか♪
ふふ、素敵ね☆
 フリューゲル  ( アイリス
 ヒューマン | マーセナリー | 18 歳 | 男性 
○動機
炊き出しか。アイデアはあるんだが…。
手伝ってくれるのかアイリス。
○狙い
1.人々に、浮き野ブドウを使用した巨峰ソフトクリームをふるまう。
2.アイリスとの親交を深める。
○行動
「さすがに朝集合だからって起きるの早すぎじゃないか…?」
「フリュー君、今日は頑張ろうね!」
家を出ようとして。
「あっフリュー君待って!今日はこれ着て炊き出ししよう?」
アイリスが葡萄の柄のエプロンを二着持ってきた。
「そうだな。アイリス今日は頑張ろう。」「うん!」公園に集合する。
事前にアイスクリームメーカーと浮き野葡萄とクリームなどを用意させる。
「はい…はい…ありがとうございます。よしアイリスさっそく作るぞ」葡萄柄のエプロンを着て調理開始。
「アイリス、楽しんでるか?生物の観察よりも、アイリスといる時間も大切にしないとな」
「フリュー君…!」
作れたら給仕や呼び込み。ひと段落したら一緒に食べる。
 キミシア  ( フリーオウ
 ケモモ | アサルト | 21 歳 | 女性 
・ミクシィと一緒に行動するね
・朝からパエリアを仕込んでみるよ、それとレアチーズケーキを予め作って持っていく
・パエリアは具沢山に、特大のフライパンで仕上げる、傍から見た目にも楽しいのを作りたいな
・ミクシィとお揃いのメイド服を着てくね。フリッフリの可愛いやつ、こういうのちょっと恥ずかしい
「似合うかな、なんか照れる」
・フリーオウも同じ格好させちゃう。彼女も何だか楽しそう、こういう平和なの久々だもんね
「キミもこれ」
・食べに来た人がうんと癒されるように配膳と接客も張り切っちゃう、ご奉仕しよ(メイド喫茶っぽく)
・慣れてきたらお店はアニマに任せて、ミクシィと2人きりでお散歩したり、お食事したりしたいな
・腕を組んでぴったりくっついて歩いてみたり、食べさせっこしてみたり、今日はたくさん甘えちゃお
「はい、あーん」
・頭をコテンって倒して撫でて欲しそうにすりすりするね
「っん……幸せ」
 スライハンド  ( パーム
 ドワーフ | スパイ | 18 歳 | 女性 
料理
今回の提供料理は「鳥と芋と野菜の具沢山スープ」
トリガラベースのスープには肉と野菜の旨味が溶けだし、ひとつまみの香草がアクセント。
腹持ちよく栄養もある暖かい一品をお届けします。


余裕をもって現地着、食材・調理器具をぱぱっと準備。
包丁を無駄にスピンさせたり、お玉でかるくリズムを取ったりと手慰みのパフォーマンスを挟みつつ口笛吹きつつ調理進行。

炊き出しが始まれば【パーム】と一緒に配膳。
服装は普段通りの物+飾り気のないエプロン。
気張らず気取らずサービスをご提供。
「押さず駆けず順番に、っすよ。量は十分用意してるすっからね」

さりげなく会場を見渡し、諍いの気配を感知したら
へらり笑顔で近づいて、速やかに穏やかに表向き平和的に解決を図ります。

一通り片付けば周囲の屋台を冷やかしつつ満腹の様子な人達を見やり。
「……やっぱ人間、満腹なのが一番っすよねぇ」
満足げに笑います。
 フィール・ジュノ  ( アルフォリス
 ヒューマン | 魔法少女 | 18 歳 | 女性 
・作る料理
カレーを作りまーす!
具材はプラント産野菜と浮き羊!羊のカレーを作っちゃおう!

パンでも米でも食べられるカレーを。甘口から辛口まで。

調理が終わったら、
「魔法少女特製、浮き羊カレーはいかがですかー?」と、大きく明るい声で呼び込み。

炊き出しカレーは、自分でよそいます。
手伝ってくれる人がいるなら、後半はお願いしよう。そして…


体力に余裕があるなら、リクエストを聞いて歌を歌います。ただし、元気が出る曲に限ります。
リクエストされた曲を歌って、皆に楽しみながら食べてもらおう!……世界に満ちる不思議パワーで不思議な効果が発揮されたら知らんぷりします。




「魔法少女フィール・ジュノ、炊き出しいっぱい頑張ります!」


・アルフォリス
良い熱加減で調理できるよう演算するかの。料理できん魔法少女とか誰得じゃ!



・服装

アニマのアルフォリスとお揃いのエプロン
 アクア=アクエリア  ( フォブ
 フェアリア | マッドドクター | 12 歳 | 男性 
【目的】
みんなに元気になってもらおう!

【集合】
早めに行って、他の人の出店をチェックしておくよ

【調理】
材料は「ジャガイモ」と「浮き乳牛の発酵バター」
ジャガイモを洗ったら1時間ぐらいのんびりふかすよ
後は熱々のジャガイモに切れ目を入れて発酵バターを乗っけるだけのお手軽レシピ
簡単だから、遊びにきたチビッ子にも手伝ってもらおう
洗う所とバター乗せはできるかな?
参加型は楽しいもんね
ジャガイモの芽にだけは要注意

【給仕】
いろいろ回りたい人向けにハーフサイズもご用意
フォブ(アニマ)は店先で歌って踊るよ
「ほくほくじゃがバタ、おいしーよっ♪」

【終了】
じゃがバタ持ってフリューさんのところへ行くよ
ボクの工夫はこれさ、じゃがバタdeビシソワーズもどき!
BAKA舌ツッコミはスルーの方向で!
え、フィールさんカレーなのっ?!
カレーじゃがバタ……ボクはどうしたら…(グルグル目
 空屋  ( シロア
 ヒューマン | スナイパー | 23 歳 | 男性 
たこ焼き屋をやる、たこ焼きにタコはちゃんといれる、味付けは調味料を何種類か用意しておき、個人個人でかけてもらう、シロアはメイド服で呼び込みや隣で応援してもらう、呼び込みの時出来たら呼び込み用の首からかけるプラカードとかが使えたらいいな
適宜休憩を行い、休憩時間にはシロアと一緒に色々な屋台を回る、人と絡むときは皮肉を言ったりして、シロアがそのサポートに回る感じで

参加者一覧

 コウユウ  ( ヒナ
 ヒューマン | ガーディアン | 25 歳 | 男性 
 ミクシィ  ( ミヤビ
 デモニック | マーセナリー | 20 歳 | 女性 
 フリューゲル  ( アイリス
 ヒューマン | マーセナリー | 18 歳 | 男性 
 キミシア  ( フリーオウ
 ケモモ | アサルト | 21 歳 | 女性 
 スライハンド  ( パーム
 ドワーフ | スパイ | 18 歳 | 女性 
 フィール・ジュノ  ( アルフォリス
 ヒューマン | 魔法少女 | 18 歳 | 女性 
 アクア=アクエリア  ( フォブ
 フェアリア | マッドドクター | 12 歳 | 男性 
 空屋  ( シロア
 ヒューマン | スナイパー | 23 歳 | 男性 


リザルト


○まずは準備を始めよう
 早朝。まだ空が白んでから、それほど経っていない頃。
 それでも人の姿が、公園にはちらほらとしていた。
 復興も兼ねた炊き出しイベント。
 失われた日常を取り戻し活力を得るために、やる気を皆は出していた。
 今回、参加協力を頼まれた探究者達も同様だ。
 とはいえ現地に到着する順番は、それぞれ違う。
 一番最初に着いた『フリューゲル』と彼のアニマである『アイリス』は自宅を出る時間から早かった。
「さすがに朝集合だからって、起きるの早すぎじゃないか……?」
 公園に向かうため、早めに自宅を出ようとしたフリューゲルは、少し眠たげにアイリスに言う。
 そんな彼にアイリスは元気一杯に返す。
「フリュー君、今日は頑張ろうね!」
 フリューゲルと一緒に何かが出来るのが、嬉しくて嬉しくてたまらないというように、満面の笑顔を浮かべていた。
「……そうだな」
 苦笑するようにフリューゲルは応える。アイリスの笑顔に心地好さを感じながら眠気を吹き飛ばし、やる気を出して行く。
 そうして出発。しようとした寸前、
「あっ、フリュー君待って! 今日はこれ着て炊き出ししよう?」
 葡萄の柄のエプロンを一緒に付けて炊き出しイベントに参加しようと提案。もちろんフリューゲルは賛成し、
「アイリス、今日は頑張ろう」
 やさしく笑みを浮かべエスコートするように手を伸ばす。
「うん!」
 はにかむような笑顔をアイリスは浮かべ、2人一緒に辿り着く。現地に着いて、スタッフから頼んでいた機材と材料を受け取る。
「はい……はい……ありがとうございます。よし、アイリス。さっそく作るぞ」
「うん! 美味しいの、作ろうね!」
 作るのは浮き野ブドウを使用した巨峰ソフト。
 滑らかさを重視した果汁を煮詰めた物と、シャーベットのようなシャリシャリ食感も楽しめる果肉も皮も潰した物。
 2種類の物を作るため、まずは浮き野ブドウを煮ていった。
 甘酸っぱい匂いが周囲に漂う。
 そこにやって来たのは『アクア=アクエリア』とアニマである『フォブ』だ。
「おはよーっ!」
 先に来ていたフリューゲルとアイリスに挨拶をして、彼らが作っている物に興味津々。
「巨峰のソフトクリーム作るんだ。美味しそう! あとで貰いに行っても良いかな?」
「ええ、ぜひ」
「やった! ありがとう!」
 気持ちを盛り上げアクアも早速料理の準備に。スタッフから材料を貰い調理スペースに。
「あくあん、着ぐるみ、ここに置いておく?」
 アクアの背中に抱き着くようにしてフォブが提案する。給仕の時に着るために牛の着ぐるみフリースを持って来ていたのだ。
「ウチは、いつでもお着替えできるから」
 白桃色のナース服に巨大なSDレトロ注射器を持ったフォブは、いつもの姿からジャガイモのもこもこ着ぐるみにチェンジ。
 服は変わってるけれど、いつものSDレトロ注射器は背中に装着。
「似合ってる?」
「似合ってる似合ってる」
「そっか~、好かった~」
 アクアに褒められ、フォブは照れ隠しのように抱き着いたまま肩をハムハムと。
 じゃれ合うように2人はお喋りをしながら下準備を開始。
 浮き乳牛の発酵バターを乗せたジャガバター。
 参加型を目指しているので、ジャガイモの芽を取ったりしつつ少しだけ手間を残している。
「洗う所とバター乗せ、チビッ子が参加してたら手伝って貰おう」
「いいと思うよ。ウチは、お店の前で歌って踊って、お客さんを呼び込むからね」
 そう言うとフォブは陽気に踊って歌う。賑やかな中、アクアは準備を続けていた。
 そうして準備に勤しむのは『スライハンド』とアニマの『パーム』も同じ。
「さ~て、準備万端。美味しいの、たっくさん作るっすよ」
 余裕を持って現地到着したスライハンドは、用意されていた食材と調理器具をぱぱっと準備。
 大きな鍋に鳥ガラを入れダシを取り、その間に芋の皮をむく。
 くるりと包丁をスピンさせ、次々むいては食べ易く切り揃える。
「ふんふん、ふっふ~ん」
 鼻歌交じりにお玉でリズムを取って、ちょっとしたパフォーマンス。
 間に口笛を吹きながら、芋の次に野菜をザクザク切っていく。
「主様。御機嫌なのはよろしいですが、気を付けないと手を切りますよ」
 鍋の火の調整をしながら、ついでのようにパームはスライハンドに声を掛ける。
「大丈夫っすよ。これぐらい軽い軽い」
 笑顔でスライハンドは返しながら、手際よく鳥ガラを取出し煮え辛い具材から入れていく。そんな彼女に、
「油断大敵と申します。怪我をしてからでは遅いんですよ」
 パームは注意しながら、入れられる具材に合わせ火を強める。
「料理の怪我ぐらい、大したことないっすよ」
「そこまで言われるなら、良いですけれど」
 さらっと雑にパームは返しながら、スライハンドの調理のスピードに合わせ最適のサポートを繰り返す。
 余計な言葉を交わさなくても息の合った動きを見せる2人。
 けれど時折お喋りを重ねながら、料理はどんどん出来ていった。
 そうして掛け合いをしながら料理を作っているのは『フィール・ジュノ』とアニマの『アルフォリス』も同様だ。
「さぁ、仕事じゃ仕事。半ばボランティアと言えど、手を抜かず頑張るんじゃぞ」
 アルフォリスに励まされながらフィールは料理を作っていく。
「プラント産野菜に浮き羊! 美味しいカレーを作っちゃお!」
 明るく元気に鍋一杯に、羊カレーを作っていく。
「やっぱり、色々な種類があった方が良いよね?」
「お客の好みに合わせるのも大事じゃからな」
「うん、頑張るね」
「その意気じゃ! 料理の出来ん魔法少女とか誰得じゃからな!」
 フィールのやる気に応えるように、アルフォリスは火の調整を万全にこなしていく。
 そうしてカレーは出来ていき、あとはお客さんが来るまで煮込むだけ。
 火の調整はアルフォリスに任せてるので、ちょっと手持無沙汰になったフィールは、
「歌は、どこで歌おうかな?」
 料理を配り終えたら、皆のリクエストを聞いて歌おうと思っていたフィールは、良い場所がないかと公園を見渡す。
「あちらにスペースがあるから、使わせて貰ったらどうじゃ?」
 アルフォリスの言葉にフィールが返そうとすると、そこに横から声が掛けられる。
「あそこなら使えるから、こっちで手配しとくっすよ」
「おはようございます、探究者さん」
 探究者達の協力に動いていた民間エンジニアの2人、ヤスとミキが協力を申し出る。
「良いんですか?」
「もちろんっすよ」
「みんな喜ぶよ。知り合いに声を掛けて、舞台とか作っちゃう」
 そういって素早くその場から離れる2人を見詰めながら、
「なんだか、大事になって来たね」
「むしろチャンスじゃ! 魔法少女として、皆を魅了する歌を歌うのじゃ!」
 アルフォリスの檄を受けながら、どう歌おうか悩みつつカレーを混ぜていくフィールだった。
 そうしてちょっとしたイベントが突発的に起ろうとする中、一緒に公園にやって来た探究者達が。
『ミクシィ』とアニマの『ミヤビ』そして『キミシア』とアニマの『フリーオウ』だ。
「キミシアちゃん、とても似合ってますわよ」
 2人一緒に連れ添いながら、ミクシィは手を繋いで歩くキミシアを褒める。
「似合うかな、なんか照れる」
 繋いだ手をきゅっとして、はにかむような笑顔を浮かべる。
「でもミクシィだって似合ってるよ。もちろんミヤビもフリーオウも」
 一緒に公園に向かう4人は、服装を合わせている。
 動き易さを確保した上で、可愛らしく飾られたフリルをふんだんにつけられたメイド服。
 炊き出しに来てくれたお客さんの接客用だけどオシャレ着としても十二分。
「似合いますか? 私も嬉しいですね」
 普段はキミシアの保護者のようなフリーオウも、今日は楽しさに笑顔を浮かべている。
「みんな、お揃いにした甲斐があったね」
 楽しさに笑顔を浮かべているのはミヤビも同じで、みな喜びに溢れていた。
 そうして仲良くお喋りを楽しみながら現場に到着。早速、料理に取り掛かる。
「美味しいパエリヤを作りましょうね」
 手早くミクシィが平鍋を用意して、お米をざるで洗う。
 その間にキミシアは、ミクシィが自宅で作っておいたヨーグルト風味のチーズケーキを、用意されていた簡易冷蔵庫に入れていく。
「美味しく出来てると思うんだけど」
 心配するミクシィに、
「ちょっと待ってね……うん、美味しい。ミクシィ、美味しいよ」
 キミシアは用意されていたフォークで味見し、ミクシィに一口差し出す。あーん、と食べさせてあげながらキミシアとミクシィは笑顔を交わす。
 そんな主人たちの邪魔をしないように、
「パエリヤの火力調整は、私が担当しますね」
「なら、それ以外の補佐は任せて下さい」
 2人のアニマであるフリーオウとミヤビは、それぞれ役割をこなしていった。
 そうして料理の準備を着々とこなしていくのは『空屋』とアニマの『シロア』も同様だ。
「タコは、しっかり入れないとな」
 空屋が作ろうとしているのは、たこ焼きだ。一つ一つにちゃんと入るよう大きめに切っていく。
「調味料、用意して貰いました。ここに置いて貰ってます」
 イベント役員の相手をしていたシロアに呼び掛けられて、
「ありがとう。確認するから、ちょっと待ってくれ」
 空屋はタコをキリの良い所まで切り分けて確認しに行く。
「これだけあれば、誰の好みにも合いそうだな」
 甘いのに辛い味、さっぱり風味にこってり濃厚。幾つもの調味料が用意されている。
 お客さんに好みの調味料を付けて貰うスタイルにしていたのだ。
「調味料を入れる容器も用意して貰いました」
「助かる。さすが、気が利くな」
「どういたしまして。お客さん、喜んでくれると良いですね」
 空屋に褒められ嬉しそうなシロアは、
「お客さん、たくさん呼び込みしますね。そうそう呼び込み用のプラカード、後で持って来てくれるそうですよ」
 メイド服で、はしゃぐように声を弾ませる。
 そんなシロアを微笑ましげに見つめ、再びたこ焼き作りの準備に勤しむ空屋だった。
 そうして探究者達が用意を進める中、最後に来たのは『コウユウ』とアニマである『ヒナ』だ。
「もう、みんな来てるじゃない」
「準備してたら遅くなったからな!」
「そんな着ぐるみ用意してるからでしょ!」
 賑やかに掛け合いをしながら2人はやって来る。コウユウが抱えているのは、ゆるキャラ風林檎キャラの着ぐるみだ。
「それに道草しちゃうし」
「いいじゃん。のんびり行こうぜ」
 へらへらと笑いながらコウユウは返す。
 イベント会場近辺に来ても、ふらふらとあちらこちらを見て回っていたコウユウだが、やっていたのは見回りだ。
 アビスメシア教団がちょっかい出さないか気になったので見回りをしたのだが、要所要所で警備だと思われる私服姿が何人も居たので、教団員が居そうにない事も合わせて、ようやく安心して現場に来たのだ。
「ほらほら、遅れちゃった分、取り返さないと」
「へいへい、分かってるよ」
「まったく、本当に私が居ないとダメなんだから」
 しっかり者の妹といった風なヒナに苦笑しながら到着。
 イベントクーラーが用意されている。
「飲み物冷やすだけだから、楽勝楽勝」
 どうせやるなら楽をしよう。ということで選んだ物だったが、予想外が襲い掛かる。
(あれ? ひょっとして、大変じゃね?)
 物によるが15キロ前後の氷の塊を砕いて飲み物を冷やすのだ。重いし大変だしで楽な訳がない。
「楽しようとしたのに、失敗したでしょ。バカじゃないの?」
 ヒナにはバレるコウユウだった。
 そこにヤスとミキが来る。
「よう、また会ったな。怪我とかないか?」
 教団員に襲われそうな所を助けたので、後が気になって聞く。
 2人は笑顔で礼と無事を伝えるとコウユウの着ぐるみに興味を抱き、ちょっとした機能を付け加えたりした。
 そうして皆の準備は終わりイベントは開催される。

○イベント皆で楽しもう
「順番待ちの最後尾はこちらです。ちょっとだけ待って下さいね」
 空屋がたこ焼きを焼く中、シロアがお客さんの対応をする。
 しっかりタコの入ったタコ焼きは評判も上々で、続々と人が集まってくる。
「はい、おまちどう。調味料は、好きなのを使ってくれ」
 味を自由に選べるのも好評で、皆は笑顔でたこ焼きをほおばる。
 お客も多く盛況だが、その分対応も大変だ。それをシロアが巧く捌いていく。
「美味しかったですか? ありがとうございます」
 お客とのちょっとしたやり取りや、
「辛しマヨネーズ、足りなくなってきてますから、追加を頼んできますね」
 空屋のフォローも抜かりない。
「はぁ……疲れた」
「もうちょっとで、休憩ですよ。頑張ってください」
 お蔭で更に盛況さは増し、あっという間に完売。
「休憩前に、完売しちゃいましたね」
「折角だ、これからは見て回るか」
 空屋の提案にシロアは喜び、一緒に見て回る。
「盛況だな。これだと、本職がいらなくなりそうだ」
 屋台を見て回り、時にはちょっとした皮肉げな一言を。その度に、
「ふふ、それぐらい、みなさん頑張ってるんですね」
 シロアはフォローを入れるように、そして言葉を交わせることが何よりも嬉しいのだというように返していった。
 そうして見て回るのは、探究者達の屋台も同じだ。
「いらっしゃ~い。ほくほくじゃがバタ、おいしーよっ♪」
 ジャガイモのもこもこ着ぐるみ姿で、フォブがお客の呼び込みをしている。
「うんうん、そうそう。上手上手~。洗ったら、バターを乗せて蒸かしちゃお」
 体験型の屋台なのでアクアは子供達に手伝って貰う。下拵えはしていたので手早く終わり出来上がりを今か今かと待っている。
「はい、出来たよ。熱いから、気を付けて」
 アクアは喜ぶ子供達にジャガバターを渡し、ほくほくを皆は食べていく。
 笑顔が浮かぶ中、どんどん芋を蒸かしていき、ある程度した所で、ヤスとミキが伝手を頼って用意してくれた交代要員に任せ、2人はフリューゲルの屋台に向かう。
 そちらも盛況だった。
 お揃いの葡萄柄のエプロンを着てフリューゲルとアイリスは野葡萄ソフトを配っていく。
「美味しいですか? ありがとうございます」
「こっちが果汁を煮詰めた滑らかな物で、こっちが皮ごと果肉を潰したシャーベットのような食感が楽しめます」
 2種類の食感ソフトを皆は美味しそうに食べている。
 そこにアクアとフォブが。
「こんにちは。折角だから、どっちも下さい」
「ええ、どうぞ」
「どちらも美味しいですよ」
 フリューゲルとアイリスに勧められ、ソフトを一口。爽やかな甘酸っぱさが、笑顔になるほど美味しい。
 それをジャガバターに乗せて貰いビシソワーズ風に。
「甘ーいしょっぱーい熱ーい冷たーいの! 美味しくて止まらない~」
 美味しそうに食べていくアクア。それを見ていた空屋も一つ頼む。
「うん……美味いな。本職の危機だな、ここまで美味いと」
「ふふ、好かったですね」
 空屋の何気ない一言に、シロアは嬉しそうに返す。
「……楽しんでるか?」
 空屋の気遣うような声に、
「……はい」
 シロアは、はにかむような笑みを浮かべ返した。
 その笑顔に心地好さを感じながら、もう一つの味を頼む。
「これとは違うのも貰えるか? また食べたくなるほど、美味かったから」
 シロアの笑顔に影響されたのか素直な口調で頼んだ空屋に、
「アイリスのお蔭です。彼女が、協力してくれたから」
「そんなことないよ。フリュー君が頑張ったからだよ」
 空屋に返しながら、お互いを褒め合うフリューゲルとアイリス。
 その後もソフトを配り続け、他の皆と同じく交代要員が来てくれる。
 見て回る前に一休み。自分達が作ったソフトを食べて2人はくつろぐ。
「アイリス、楽しんでるか? 生物の観察よりも、アイリスといる時間も大切にしないとな」
「フリュー君……!」
 フリューゲルの気遣いに、アイリスは花咲くような笑顔を浮かべ返す。
「楽しいよ。すっごく楽しいの」
「なら良いが……まだ見て回ってもないし、少し休んだら見て回ろう」
「ありがとう。でもね、もう十分嬉しいの。だってフリュー君との思い出が、作れたんだもん。ずっとずっと、大切にするね」
「そうか……なら、もっと思い出を作ろう。一緒に見て回ってくれるか?」
「うん!」
 そうして2人は他の探究者の屋台も回る。アクアの屋台でジャガバターを貰い、次にフィールの元に向かう。
「魔法少女特製、浮き羊カレーはいかがですかー?」
 パンでも米でも食べられる、甘口から辛口まで揃ったカレーの匂いが漂う。
 フィールは呼び込みをしながら、自分でカレーを配膳し渡していく。
 そこにもアクアはやって来て、
「え、フィールさんカレーなのっ?! カレーじゃがバタ……ボクはどうしたら……」
 目をグルグルさせ悩みながら、悩んだ末にジャガバタ乗せで美味しく食べる。
 それを見ていたアイリスを伴ったフリューゲルが、
「ひとつ、貰えますか?」
「はい、どうぞ♪」
 フィールが元気にカレーを渡し、美味しく食べてくれ笑顔を浮かべていると交代要員が。
「よし、行くぞ! 魔法少女として皆の前で歌うのじゃ!」
 短い時間にしっかりと用意されたステージにアルフォリスが気合を入れる。
「うん! 頑張るよ!」
 みんなに喜んで貰えるようフィールも気合を入れて舞台に向かった。
 そうした頃、スライハンドは美味しい具沢山スープで皆のお腹と心を満たしていた。
「押さず駆けず順番に、っすよ。量は十分用意してるすっからね」
「主様。食器の片付けは自動洗浄機があるので任せて下さい」
 パームの手伝いもありスムーズに進む。
 言葉や態度は雑なパームだが、その仕事は丁寧かつスライハンドとの呼吸も完ぺきだった。
 そうした接客の良さもあり大盛況。芋に鳥肉野菜たっぷりなスープに皆は笑顔を浮かべていた。
 気付けば全てが空に。
「交代の人が来る前に完売しちゃったっすね」
「でしたら好きに見て回れば良いのでは? 主様のご自由に」
 気の無い雑な返事のようでいて、人気のある店を確認してから提案するパームに、
「それじゃ、一緒に回ろうっす。良さそうな店、探して欲しいっす」
 スライハンドは笑顔を浮かべ一緒に見て回る。
 美味しい物を食べている皆は笑顔だ。その笑顔に心地好さを感じていると、ちょっとしたいざこざが。
 お好み焼きの屋台が被った2つの店が、どちらが美味いか口喧嘩。
 そこにスライハンドは、ふらりと行ってどちらのお好み焼きもぺろりと。
 気持ちの良い食べっぷりに毒気の抜かれた口喧嘩の主達に、
「どっちも美味しいっすよ。だから、どっもお代わり下さいっす」
 お代わりを。それを見た皆も注文を重ねお腹を満たしていく。
 そうして浮かぶ笑顔に、
「……やっぱ人間、満腹なのが一番っすよねぇ」
 満足げに笑うスライハンドだった。
 そうして笑顔を浮かべているのはミクシィとキミシアも。
 もっともこっちは甘い笑顔だったけど。
「クレープもあるのですね。一緒に食べます? キミシアちゃん」
「うん!」
 腕を組み2人は見て回っていた。
 炊き出しは盛況でお客は多い中、交代要員が来てくれて、気を利かせてくれたミヤビとフリーオウが2人っきりのデートを勧めてくれたのだ。
「私はクリームたっぷりのこれにしますけど、キミシアちゃんは?」
「キミもこれ」
 同じ物を頼み、
「はい、あーん」
 食べさせ合いっこ。くすぐったいような心地好さに包まれる。
「ふふ、頬にクリームがついてますよ?」
 ミクシィが頬についたクリームを拭ってやり、キミシアは甘える。
 腕を組んだまま、こてんと頭を寄せて撫でて貰いたげにすりよせる。
 それに応えるように、ミクシィは腕を組んだまま指と指を絡めて手を繋ぎ頭を撫でる。
「っん……幸せ」
 とろけるような笑顔を浮かべるキミシアに、ミクシィは微笑ましげに笑顔を浮かべ、
「他の所も、見て回りましょう。小物の出店もあるみたいだし、ミヤビちゃんとフリーオウちゃんのお土産を探しましょう。もちろん私達2人のも、ね」
「うん、お揃いが良い」
 腕を組んだまま2人は見て回っていた。
 そんな皆の笑顔を見ながらコウユウは感慨深げに言った。
「この笑顔が分かれば、アビスメシア教なんてものは無くなるんだろうな」
 どこか賢者のように続ける。
「このご時世だ、何かに縋りたくなる気持ちも分からんでもない。誰もが前を向いて強く生きられる訳じゃないからな。だからって都市ごと無理心中なんざ論外だが」
「……その姿でそんなこと言ってもシュールなだけよ」
 ゆるキャラ林檎着ぐるみ姿のコウユウにヒナが突っ込む。
「大体、熱いんじゃない、その格好」
「そう思うか?」
「暑いならソレ脱ぎなさいよ……」
「りんご汗ブシュー!」
「バカ! 怒られるわよ!?」
 ぎゅっと着ぐるみが絞られるようにへこみ、霧状の何かが噴き出る。
「なんか良い香りなんたけど!?」
「赤と青の林檎のフレグランス! ヤスとミキの2人が付けてくれた」
「なにその無駄機能!?」
「ついでに冷却機能もあるから汗もかかないぞ」
「なんなのその至れり尽くせり!?」
 そうしてジュースを配っていると、ヤスとミキがやって来て交代を。
「デート、楽しんできてね」
 ミキの言葉に、
「そ、そんな……って置いてくなー!」
 顔を赤らめる余裕もなく、突っ込みを入れにコウユウの元に。すると、
「行こうぜヒナ。たまにはこういうのも悪くない」
 着ぐるみを脱いで、普段の姿になったコウユウが誘う。
「そうね。一緒に行きましょう」
 ヒナは笑顔を浮かべ、いつものように連れ添う2人だった。
 そんな中、フィールの元気一杯の歌声が広がる。
 歓声が上がる中、アルフォリスは歌唱用の器材や周囲の風まで全力で演算し操作しながら、魔法少女に変身したフィールのグラマー体型やスカートからのぞく絶対領域を全力で観客に見せつけようと、フィールに動き方を指示。
「これも、最高の魔法少女に必要なことじゃ!」
 それに応えるようにフィールは歌う。
 魔法少女に変身しパフォーマンスで湧かせながら、歌の楽しさを伝えていく。
(みんな好い笑顔)
 自分の歌で喜んでくれる皆に嬉しさを感じながら、
「まだまだ歌っちゃいます! リクエスト、下さいね!」
 観客に呼び掛けて、歌い続けていた。
 そうしてイベントは盛況の内に終わった。
 探究者達の働きのお蔭で皆に笑顔は浮かび新たな日々を生きる活力が生まれる、そんなイベントとなった一日だった。



依頼結果

大成功


依頼相談掲示板

炊き出しイベントに協力しよう 依頼相談掲示板 ( 13 )
[ 13 ] フィール・ジュノ  ヒューマン / 魔法少女  2017-07-31 05:00:16

カレーを作って配った後、歌を歌って皆に楽しんでもらおうかなーって考えた。元気の出る曲リクエスト聞いて。
皆も、最後の確認わすれないでねー。  
 

[ 12 ] ミクシィ  デモニック / マーセナリー  2017-07-30 10:51:12

さて、出発も間近になってきましたが、各々準備は抜かりないでしょうか。キミシアちゃん、私達はメイド服でも着てみましょうか。アニマちゃんもお揃いだといい感じかもしれませんの。  
 

[ 11 ] 空屋  ヒューマン / スナイパー  2017-07-29 12:28:57

スナイパーの空屋だ、屋台なのでで無難にたこ焼き屋を出させてもらう、ちゃんと全部にタコは入れるので安心して欲しい  
 

[ 10 ] フィール・ジュノ  ヒューマン / 魔法少女  2017-07-29 07:19:48

皆さん、炊き出し援軍に駆けつけた魔法少女のフィールです!
カレーを作りに来ました。沢山の人に振舞うなら、やっぱりカレーは外せない!

戦闘以外でも、頑張りますよー!  
 

[ 9 ] アクア=アクエリア  フェアリア / マッドドクター  2017-07-28 22:47:04

美味しいものが食べられると聞いてーlっ!(
という訳で、滑り込み参加のアクアだよ、よろしくね
ボクはじゃがバタ屋さんをやろうと思うよ  
 

[ 8 ] キミシア  ケモモ / アサルト  2017-07-27 12:27:01

レアチーズケーキ美味しそう。
配膳のお手伝いも良いね、2人で給仕の格好してみる?
それともいつものドレスかな。
慰撫も兼ねてって話だから接客も頑張っちゃう。
ミクシィにご奉仕するのも楽しそう。  
 

[ 7 ] ミクシィ  デモニック / マーセナリー  2017-07-25 21:28:00

そうですわね。パエリアとか、後は簡単に出せる甘いもの、レアチーズケーキなんか出してみましょうか。
分量によってはヨーグルトケーキにもなりますが、キミシアちゃんと頑張ってみたいですわね。(くすっ  
 

[ 6 ] キミシア  ケモモ / アサルト  2017-07-25 01:17:40

あたしはキミシア。よろしく。よろしく。
ミクシィと何か作ってみたいなって思ってるよ。
思いついたのはパエリアとか……何か甘いものとかも出せたら楽しそ。  
 

[ 5 ] スライハンド  ドワーフ / スパイ  2017-07-25 01:16:47

一足遅れでやってきたスライハンドっす。よろしくっすよ、皆さん。
ちなみに自分は汁物系でも用意しようかと。
飲み物屋台は炊き出しの手伝いにゃ違いないっすから問題ないんじゃないっすか?多分。  
 

[ 4 ] コウユウ  ヒューマン / ガーディアン  2017-07-24 22:16:16

俺は無難にイベントクーラー(“どぶづけ”っつーんだったか?)で冷やしたペットボトルとか缶ジュースとかの屋台をやろうかと思ったんだが、それってアリなのか?料理じゃねぇけど。  
 

[ 3 ] フリューゲル  ヒューマン / マーセナリー  2017-07-24 21:28:43

イベントの待機場所はここか。
フリューゲルだ、気軽にフリューと呼んでくれて構わない。普段は浮き生物の観察をしている。
屋台だが、浮き野ブドウを使用した巨峰ソフトクリームを作ってみたいなとは考えている。  
 

[ 2 ] コウユウ  ヒューマン / ガーディアン  2017-07-24 21:02:49

ヒューマンのガーディアン、コウユウだ。よろしく頼む。
屋台みたいな感じってことらしいが、被らねぇよう何やりたいか書いてくか?
まぁ別に被っても問題はなさそうだが。もしくは合同でやるってのも面白そうだ。  
 

[ 1 ] ミクシィ  デモニック / マーセナリー  2017-07-24 21:00:54

さて、まずはご挨拶を。今回こちらに参加が決まりました、ミクシィと申しますの。炊き出し、共に頑張りましょうね。