今ここに書き記すことは、きっと何の意味もない。
だけど今の僕には、ぼんやりとでも何かを思考している必要があるのだと思う。
未来に待ち受ける絶望へと、飲み込まれてしまわないように。
あの日、初めて漆黒の悪魔が現れた日。あの時既に僕たちの世界は終わっていたのかもしれない。
最初に襲われたのは商業旅団、ファヴニル。七つの旅団の中でも強力な軍事力をもつあの飛空艇が、たった1日で沈んだ。
伝説の龍は僕らの伝え聞いたよりも遥かに大きく、その雷撃は遥かに強い。伝説通り空を割るようなあの一撃は、船体を簡単に引き裂いてしまった。
そこから落ちる無数の人や物。あれだけの物資があれば、一時的でもどれだけの人間が助かったのか計り知れない。
それから数日経った時であろうか。
芸能旅団、ミルティアイが空の世界から消えた。
あの時旅団の代表ともいえるエンジェルボイス航空団は、メンバーごとに分かれ各旅団を励ましていた。 だが、その活動の最中にまた『あれ』はあらわれた。これは最悪の偶然か、はたまた最低の運命だったのか。心の支えである彼女たちの死が最初に訪れたことは、旅団の崩壊を一気に加速させていたはずだ。
確か同じころにログロムも堕ちたのだ。
技術旅団である彼らが生きていたなら、あの醜い龍を討ち滅ぼせる何かを作れただろうか。
いや、彼らの軍も一流だったはずだ。そして国家全体が軍事に対しての用意と結束を持っていたはずなのに、それでも負けてしまったのだ……。
やはり、こんな行為は無駄なのだ。
人々はかすかな希望に身を任せ戦い、伝説によって無残にも歴史から消え失せるのだ。
ああ、今ならわかる。アビスメシア教団の言うことを聞くべきだった。
どうせ死ぬなら、少しでも希望を持っていたい。だがもう遅いな。
さぁ龍よ、その雷撃で、せめて一瞬で私を終わらせておくれ。
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貴方は、あの戦いの最中に拾い見た日記の内容を思い出していた。
日記の作者はこの世界を確かに見つめていた。最後の絶望の中でも。
思いを馳せる中、何かの音にふと我に帰る貴方。
戦闘の混乱のためか、貴方の通信機には見知らぬ人からのたくさんのメッセージが届きます。
「孤高の鷹団、守備隊12番文隊員応答せよ。我々は旅団全体の指揮系統から外れてしまった。よって今後の指揮は私、カーターの判断に従ってもらう。早速だが各自、現時点で任務の変更を命じる。護衛中の輸送船・エリアからの退避だ。救援が見込めない今、我々だけの戦力ではこの場を守り切ることは出来ない」
「誰か聞こえる!? エンジェルボイス航空団メンバーの一人、ルイだよ! 船の操縦が利かないの! お願い、助けに来てっ! このままじゃブロントヴァイレスに突撃しちゃうよ~~~!」
「エルマー部隊長! エルマー部隊長! くそっ、エルマー部隊長、早く旅団にお戻りください。このままでは攻撃が行えません! 索敵班、蛍緑丸(けいろくまる)の信号はまだ見つけられないのか!」
あの時、あの人がいたならば。
あそこで、あれをしていれば。
あのまま、あの場を守れたとすれば。
今、新たな歴史の中で再び龍の悪夢と戦う貴方達。
ですが、それに立ち向かっているのは貴方達だけではありません。彼らの戦いの要となる人物たちを助けられれば、たくさんの御礼と、勝利という一番の報酬が貴方を待っているはずです。
さぁ、小さな歯車をどう動かすかは、貴方次第。
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エピソード②:爆走天使の大ピンチ
迫りくる最終決戦に向け、着々と準備を進める旅団同盟。7つの力がすべて集結したこの状況は、空の世界に小さな希望の種を植えていました。しかし、弱体化したと言えど相手はあのブロントヴァイレス。その攻撃は凄まじく、本当に勝てるのだろうかという不安が、市民の心によぎります。
「本当にあんな化物相手にやり合うってのかよ」
「アタシ、まだこんなところで死にたくないわよっ!?」
「諦めろよ。どうせ俺たちに出来る事なんて何もねぇさ……」
「「そんなことないよっ!!!」」
心の闇が人々を覆いつくそうとするまさにその時、彼女達は現れます。
「みんなが信じてくれてるから、軍人さん達は前を向いて戦えるんだよっ! みんなの声が届くから、出来ないことにも、勇気を持って立ち向かえるの! だからみんな、諦めちゃダメ!」
必死さで上擦る声。気持ちがこもる瞳。はにかむ笑顔……それは小型の飛空艇から、心に太陽のような温もりを届けます。
彼女たちはエンジェルボイス航空団。この空に愛と平和と……えっ、萌えと夢と絶対領域? ……なんかを届けるスーパーアイドル達です。
「くぅっ~~~! ルイちゃんの言う通りだぜ! どうだお前ら! こんな間近で励ましてもらえるなんて、千年に一度どころじゃねぇ幸運なんだぞ! 泣く暇あったらその魂に火をつけてみやがれ!」
「こんなんで死んでたら、ライブ見られない悔しさで100回は生き返るでござる」
「あー、奇跡の涙目スマイル出ましたわー。マヂ天使」
「ふへへ~……麗しい……食べちゃいたいくらいザマス~」
彼女の呼びかけに呼応するように、周りにいた親衛隊と呼ばれる人々が声をあげます。
とてもじゃないですが、戦場となるような場所に似つかわしくない盛り上がり方でした。
そんな様子に、市民も思わず苦笑い。
「やっと笑ってくれたねっ」
ルイの言葉に、市民達は自分の小さな変化を気づかされます。
「もしもまた、怖いなーって思っちゃったら、少しだけ勇気を出して、前を見て欲しいなっ。大丈夫、そのための勇気……私達が絶対! 届けて見せるからねっ!」
ルイの所属するグループのメンバー達がそう笑いかけると、歌を歌い始めました。
歌が終わるころには、市民達はすっかり魅了され、笑顔の花を咲かせていました。
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そしてルイ達と親衛隊は、次なる舞台を探し小型飛空艇で飛び出します。
「よ~し、じゃあ、次の目的地にしゅっぱ~つ!」
ルイが意気揚々とスイッチを押そうとしたその瞬間、突如船体に揺れが生じます。
「ふえっ?」
しかし、彼女の指は止まりません。
「モード変更。爆走フライング。コース設定完了。エンジン、始動シマス」
「あわわわわ……!」
グンと、エンジンを切り替える音がしたかと思うと、飛空艇は180度反転し、一気に加速。
親衛隊の横を通り過ぎていきました。
「なっ!? 姫達の船、様子がおかしいでござる?!」
「マッヂかよ! あっちはヴァイレスだらけじゃ……」
「ふへへ…って涎垂らしてる場合じゃないっザマス!」
「野郎ども、全力反転! 追っかけの意地、見せたれやぁ!」
「「「しゃオラー!!!」」」
こうして、親衛隊の乗る改造エスパイロ「エンジェルラブリーキュンキュンスウィート」もまた、爆音を空に轟かせました。
「誰か聞こえる!? エンジェルボイス航空団メンバーの一人、ルイだよ! 船の操縦が利かないの! お願い、助けに来てっ! このままじゃブロントヴァイレスに突撃しちゃうよ~~~!」
「待ってろルイちゃん!」
「拙者達が」
「ゼッテェー?」
「助けるザマスっ!」
こうして2機の飛空艇による、愛の追跡劇……? の幕が上がりました……
※このエピソードはグランドプロローグ「崩壊の始まり」の連動エピソードです。
イベントで起きた様々な大事件の陰で、隠された物語をエピソードにしています。
歴史の狭間、真実の隙間を埋める物語へ参加してみてください。
なお「崩壊の始まり」にて選んだ選択肢と関係ないお話でも参加可能です。
今回は、以前の歴史では同盟を組む前に沈んでしまった3つの旅団にスポットを当てたシリーズエピソードです。
現在の状況としては、各旅団が迫りくるブロントヴァイレスと戦うべく集結しつつあります。
しかし緊急同盟のため、各旅団では未だ戦闘準備が整っていなかったり、攻撃にさらされていたりします。そんな中、皆様には下記の問題解決へ立ち向かって頂きます。
②爆走天使の大ピンチ
ルイ達の乗った小型飛行艇が敵陣中央に突撃していきます。乗り込んでいるのは6人乗りに4人で、全員の救出が目標です。
この船はパフォーマンス用に改造されており、障害物を自動で避けながら爆走する為、普通では追いつけません。装甲は脆く攻撃を受ければシステムに異常が生じます。また重量の影響を受けやすく、重くなれば速度も遅くなります。
小型艇はこのままならレーヴァテインの近くを通ります。最接近するタイミングさえ分かれば、種族や装備によりますが数人は取り付けるでしょう。エンジンはレガシードライブです。
船の通るコースによっては、浮き羊の群れやヴァイレスにぶつかります。上手く避けないとエスパイロ等に取りつきますので注意が必要です。
「レッドスプライトⅣ」は、軌道が逸れ遅くなった小型艇よりは速度が速いです。
「バイコーン」は2台同時突撃をすれば、船の軌道を上下に少し変えることが出来ます。
「ブリスコラ」であれば、障害物の間も速度が落ちることなく回避できます。
親衛隊の乗る「エンジェル~以下略」は魔改造された10人乗り痛エスパイロです。想いを力(魔力で加速するエンジン)に変え彼女たちを守るべく猛進します。乗組員の気合で速度が変化します。障害を全て取り除きつつ、血のたぎるような熱い想いがあれば小型艇すらも捉えるでしょう。また、彼女達を助けるためなら命を惜しみませんので、皆様の都合の良いよう利用可能です。
そもそも船は何故揺れたのでしょうか? 気になるところです。
このゲームでは一キャラがグランドプロローグのリザルトで活躍し、連動エピソードでも同じ時間のはずなのに活躍する場合が出てきます。本来はあり得ませんがゲーム上この矛盾は無視されます。
ですが今回は、同じ時間のほぼ同じ場所で起きる出来事として扱う為、基本的に同名タイトルシナリオへの複数参加はご遠慮ください。
※メタ的に言えば、抽選漏れを減らしより多くの方が楽しめるようにするためです。
このシリーズでは、プランの判定などが他のシナリオと比べて厳しい(判定するポイントが多い)ですので、皆さんとアニマ/皆さん自身の協力がとても重要です。
プロローグ・解説内にない手段を用いてのアドリブプランも大歓迎です。ルール上ご期待に添えない場合もありますが、なるべく採用していきたいと思っています。
あくまで隠された真実ですのでグランドプロローグへの影響はありませんが、是非新しい未来を掴み取って下さい!
【隠れた真実・歪】あの日の君に希望の欠片を(2) エピソード情報 | |||||
---|---|---|---|---|---|
担当 | pnkjynp GM | 相談期間 | 6 日 | ||
ジャンル | --- | タイプ | EX | 出発日 | 2017/7/9 0 |
難易度 | 難しい | 報酬 | 多い | 公開日 | 2017/7/19 |
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参加者一覧
アクア=アクエリア ( フォブ ) | |
フェアリア | マッドドクター | 12 歳 | 男性 |
フィール・ジュノ ( アルフォリス ) | |
ヒューマン | 魔法少女 | 18 歳 | 女性 |
アイギナ ( ルル ) | |
ドワーフ | ハッカー | 31 歳 | 女性 |
蛇上 治 ( スノウ ) | |
ヒューマン | マッドドクター | 25 歳 | 男性 |
まゆゆ ( ゆゆゆ ) | |
ヒューマン | ハッカー | 15 歳 | 女性 |
フリューゲル ( アイリス ) | |
ヒューマン | マーセナリー | 18 歳 | 男性 |
ソル・グラディウス ( クロウ ) | |
ドワーフ | スナイパー | 26 歳 | 男性 |
エルマータ・フルテ ( アル ) | |
ドワーフ | スナイパー | 18 歳 | 女性 |
リザルト
●未来をかけたプロデュース
月明り照らす静寂。しかし通信機から聞こえるルイの声によりその状況は一変する。
『フリューゲル』も声に影響を受けた1人だった。
「操縦が利かない? 一体何が……」
彼は生物を観察する為所持する双眼鏡で、周囲を見る。
(フリュー君、あそこ!)
アニマ『アイリス』の声に視線を向ける。
「飛空艇が暴走している? 追っているのは親衛隊の皆さんか」
見れば全長8m程の飛空艇が高速で空を横切っていくではないか。
後には星空に痛い程輝く桃色が続く。
彼は広げていた観察キットを片付け、【レッドスプライトⅣ】で親衛隊機に接近、通信を試みる。
「おーい、親衛隊の皆! 一体どういう状況だ?」
「誰だぁアンタは!?」
「俺はフリューゲル。フリューと呼んでくれて構わない。ルイの関係者だ」
「丁度良かったでござる! 早くあの船を止めないと大変な事になるでござるよ?!」
「そうだな。とにかく船に乗せてくれ、問題を解決する為にも君達の力を借りたい」
「了解! 29番、ドッキングだ!」
「うぃ~! 新規一名入りや~す!」
ルイの関係者という口実のもと、フリューは親衛隊と接触。彼らの船に乗り込むことが出来た。
船はゴテゴテしたパーツで覆われ、全長は60mといったところだろうか。一飛空艇としては何とも不格好な形をしている。
「アンタ、ルイちゃんのプロデューサーだってな!?」
「ん? あ、ああ」
(そう言った覚えはないが……まぁいいか)
「そうか! オレはエンジェルボイス航空団所属、空色ジュエリーファンクラブ、会員番号3番だ!」
妙に熱い男がそう自己紹介をする。
(空色ジュエリー、ルイの所属するチームか)
「あっちの黒子が18番、そこで涎垂らしてるのが42番だ!」
「オレっちは29番っす。デューサーさん、しくよろ~」
「宜しく頼む。それで状況だが」
「誰かが爆走フライングのコース設定を弄ったようでござる」
「彼女達が直接操縦出来ないのか?」
「メンバー全員でならできるはずなんスけど……」
「恐らく彼女達自身が急な反転で気を失っているのでしょう」
『蛇上治(へびがみおさむ)』からの通信が入る。
「なるほど。主人の意思決定がなければ、アニマも重要な判断を伴う行動は起こせない」
「とにかく一刻も早い対処を。ブロントヴァイレスの方へ行かれてしまっては、手が出せませんから」
「確かに。この辺りの位置情報は分かるか?」
「任せな!」
映し出された情報を、フリューは蛇上にも共有する。
「ここまでにコースを変更できれば救出作業に取り組めるか」
「私のいるレーヴァテインが近いですね。こちらで、彼女達の船が接近するタイミングを分析してみましょう」
「お願いします」
(さて、コースの変更……仮にそれが出来たとしても、いずれは敵の真っ只中。船自体をどうにか停止させなければ……)
頭を悩ます彼の視界にふと、白いもふもふが映り込む。
「……あれだ!」
「おっ、デューサ―閃いちゃった系スか?」
「ああ。すまないが協力してほしい事がある」
「ふへへ……何でもするザマス!」
彼は親衛隊に追走を止めるよう指示を出すと、再び蛇上と交信する。
「蛇上さん、……頼めるだろうか」
「……分かりました。では協力者を募りましょう」
「俺もこういうのを放っておけない人を知っていますから、そちらに向かわせます」
「お願いします」
(これで良し……人々に笑顔を届けるアイドル、か。君達を救う舞台、必ず間に合わせてみせる!)
●ルイは友を呼ぶ
ルイの救援要請は多くの人々に届いていた。
しかし彼女達が向かうはまさに死地。それに関わるという事は、龍に怯える人々には恐怖の上塗りでしかない。
ある者は目を背け、またある者は助けられないと黙殺する。
だがその声に立ち上がる者もまた、存在するのである。
「ったく、フリューめ……こんな金にならねぇ事押し付けやがって」
ここはレーヴァテイン。通信を受け、『ソル・グラディウス』は指定された場所にやってきた。
(ま、人が死ぬのを放ってはおくのは寝覚めが悪りぃしな。一丁やってやる)
ソルは、フリューに頼まれていた荷物を確認する。
(フック付のロープにスパイク、か。山登りでもさせる気かよ)
「ソル氏~お待たせなのです!」
「おう、来たか」
彼の待つところにやってきたのは探究者の『まゆゆ』だ。
「わたしも頑張りますですよー!」
「落ち着け。今回の作戦には人手が必要らしいからな。他にも知り合いを呼んである」
「それってわたしの事?」
次に現れたのは『アイギナ』。黒く艶のある髪が、星の光に静かに煌めいている。
「ごめーん! 少し遅れちゃった!」
立て続けに『エルマータ・フルテ』も到着する。
突然の登場に驚くまゆゆは、ソルの背後へ回り込み彼のコートで自分を隠しながら小声で話しかける。
(そ、ソル氏のお友達さんです?)
「顔見知りな」
(そうでしたか。ひ、人が沢山で、緊張するです……)
「なんだ、また人見知りか?」
(ち、違うのです! ちょっと三次元の人に慣れてないだけなのですっ!)
「だからってくっつくんじゃねぇ。鬱陶しい」
「あれソルさん。その子誰?」
まゆゆがソルのコートをグイグイと引っ張っていると、エルマータがその存在に気づく。
「はわっ!? え、えと……」
「可愛い!」
彼女は、むぎゅうと言わんばかりにまゆゆを抱きしめる。
「あたし、エルマータ・フルテっていうんだ。良かったらエルって呼んでね! それで、キミはなんていうの?」
「あわわ……!」
「……ちっ。エル、お前カレー好きか?」
「えっ? 好きだよ?」
「甘口は?」
「食べやすくて美味しいよね」
「甘口の良さが分かるのですねっ!!??」
「うわぁ!?」
まゆゆは突然人が変わったようにカレーを語り始める。
どうやら彼女にとってカレーは自身の内気さも吹き飛ばすコミュニケーションツールのようだ。
「めんどくせぇ……」
「あら、わたしはてっきりあなたの娘かと思ったけれど。違うのね」
(いやいや、ご主人様はチビっ子に弱いから可愛さ余ってつい誘拐したんじゃよ)
「おいクロウ! 適当な事吹き込むんじゃねぇ! アイギナ、お前も笑うな!」
ソルのアニマ『クロウ』は勝手にオープンモードでアイギナと主人を揶揄って遊ぶ。
さすがの彼もこれにはクールでいられない。
そうこう親睦を深める内に『アクア=アクエリア』がやってくる。
「お待たせー! 皆さんがフリューさんの言ってた人達だよね? ボクはアクア、よろしくね!」
ドクター仲間である蛇上に呼ばれたというアクアは、一行を作戦予定地へと導く。
こうして種族も生まれも境遇も異なる彼らが、会ったこともない少女達の為に集っていた。
類は友を呼ぶ。探究者達を繋ぐ1つの糸は、誰かを救いたいという太くて純粋な想いであった。
●衝突3分前
「そろそろ通信可能範囲に入るですよっ」
端末と睨めっこをするまゆゆ。
作戦を共有した彼らは、得意分野に応じて役割分担を行っていた。
彼女の役目はエスバイロ【バイコーン】で突撃し、ルイ達の飛空艇の軌道を変更することであった。
蛇上の算出したルートに乗せられるよう、突撃の入射角や速度を綿密に計算する。
「むむむ……」
その時突然、彼女のアニマ『ゆゆゆ』が、オープンモードで彼女の端末から飛び出るかのように、にゅっと顔を覗かせる。
(呼んだ?)
「はふぅ!? ゆ、ゆゆゆ氏! 急に何するですか!?」
(だってまゆゆさん、ずっと唸ってるんだもん。ここはアニマとして、緊張を解かないと。と思いまして)
「大丈夫だよまゆゆちゃん。あたし達も一緒だからさ!」
まゆゆの様子を見ていたエルも、アニマ『アル』を見せながら元気づける。
「……はいっ!」
笑顔を見せるまゆゆ。彼女が計算を終える頃、はるか遠くに件の飛空艇が姿を見えた。
「蛇上氏、通信OKですっ」
「ルイさん、聞こえますか?」
「あ、はい! 聞こえますっ!」
「私はドクターの蛇上と申します。これから私達が貴方達を救出します」
「わ、分かりましたっ!」
「乗員の様子は如何ですか?」
「えっと、私以外の子がさっきまで気絶しちゃってて……まだちょっとフラフラしてますっ」
「治さんの見立て通りだね」
「ええ。アクアさん、氷嚢を頼みます」
「うん!」
「次にその船についてですが、今の航行速度はどの位ですか?」
「それは……あった、300プリムです!」
「随分と改造されているのね」
アイギナが驚きの声をあげる。それも当然、探究者が乗る戦闘用エスバイロの最高速度は200プリム前後だからだ。
「分かりました。最後に、その船には外部から侵入可能ですか?」
「天窓を壊せば大丈夫です!」
「ではそこから侵入しますので、窓の破片に当たらぬよう離れていて下さい」
必要なことを聞き終え、蛇上はルイを焦らせないよう落ち着いた口調で作戦を伝える。
「これから貴女達の進路にナノマシン群体で壁を作ります。飛空艇がそれを避けようとした所を狙い、こちらで軌道修正をかけつつ取りつきます。衝撃が予想されますから、何かに掴まっていて下さいね」
「りょ、了解ですっ!」
一行はアニマとエスバイロの同化を確認する。
「チャンスは一度。良いですね」
蛇上の号令に身構える一行。最接近しつつあるルイ達の飛空艇を前に、前代未聞の救出作戦が始まる!
●宙を流れる想い
「作戦開始です」
「ナノマ左に出すよ。治さん、右お願い!」
蛇上とアクアは作戦通り、エスバイロ後部から船の視界を覆うよう膨大な数のナノマシンを放出する。
「障害検知。回避行動ニ入リマス」
「エルさん、まゆゆさん! 船首を狙って!」
「ちょっと強引だけど……ルイさん、揺れるよ!」
「行きますよ~っ!」
『せーの!』
アクアの指揮の下、2人のバイコーンが息の合った突撃で船体を押し上げる!
「衝撃。衝撃。軌道ヲ修正」
「ソルさん!」
「喰らえっ!」
飛空艇の修正を阻止する為、今度はソルとアクアが突撃する!
「計算中。計算中。異常事態。システムエラー」
飛空艇は度重なる突撃に速度を急激に落とし、停止した。
その機会を逃さぬようにと、ソル、アクア、蛇上はエスバイロから飛空艇へ飛び移る。
「くっ、あそこか!」
ソルは着地と同時に船首の突起へフック付のロープをひっかけ、スパイクで足元を固定。手早く体と突起をロープで結び付けると、飛んでくるアクアと蛇上を受け止める。
「計算完了。乗員ノ安全ヲ優先。コース設定ヲ変更シマス」
ソルが2人の体へロープを結び付ける間に、小型艇はエンジンを再起動させようとしていた。
「予想より復旧が早いです?!」
「仕方ないわね、ルルっ!」
(……分かりました)
アイギナは飛び立とうとする飛空艇に対処するため、アニマの『ルル』に世界の因果へとアクセス処理を行わせる。
(くうっ……!)
ルルに強い負荷がかかる。だが彼女はエスバイロの調整と世界へのアクセスをルルに肩代わりさせる事で、飛空艇の因果を歪めその動きを止めることに成功する。
「早くロープを!」
「ああ!」
ソルはその間になんとか2人を安定させ、アイギナも持っていた何かを船尾の突起に投げつける。
次の瞬間、因果を歪める効果は失われ、飛空艇は一気に飛び去っていく!
「飛空艇、予定コースに乗りましたですっ」
「良かった……アイギナさん、大丈夫?」
「ええ。でもルルのダメージが大きいわ」
「じゃああたし達が先行しますね!」
エルはお気に入りの赤ぶちゴーグルをかけ直すと、まゆゆと共に飛空艇を追いかける!
その頃船首に取りついた3人は激しい風圧に煽られながらも、ソルと蛇上が自分達を錘に、アクアが飛ばされぬよう支えていた。
「ちっ、凄ぇ風だなっ」
「ですが数値は約150プリム、重量による速度低下は成功です」
「なら仕方ねぇか。アクア、そっちはどうだ!」
「天窓、見つけたよ!」
「じゃあとっととやっちまぇ!」
「はい!」
アクアは這って天窓まで辿り着くと、予め厚いタオルで包んだ氷嚢で窓を割っていく。
端の方で体を切らぬよう丁寧に割り、人が1人通れるような隙間を作り出す。
「よっとと!」
彼は船内へと侵入。周囲の様子を確かめるとアイドル達が4人寄り添い合っていた。
どうやら事前の注意喚起のおかげで破片による外傷はなさそうだ。
「あなたがルイさん?」
「はいっ!」
「良かった。じゃあ皆こっちに」
彼女以外のメンバー、ガーベニー、アレッサ、ケイローラも意識がある程度回復していたため、アクアの指示に従う。
「どこか痛む人はこれで冷やしててね」
アクアは応急処置を施しながら、怪我の状況を待機する蛇上へと伝える。
「重症の方から引き上げます。まゆゆさんは接近して下さい」
「はいです!」
蛇上とアクア、2人の医者による判断の下、最初にガーベニーを救出する。
「すまない、ルイ」
「ううん、気をつけてねっ!」
「さ、持ち上げるよ」
アクアが自分のロープを彼女に結び付け2度引っ張ると、それを合図にソル達が引き上げる。
天窓から外へと脱出したガーベニーは、船体を伝うようゆっくりと降ろされると、まゆゆはエスバイロ上で彼女を受け取める。
「任務完了なのですー!」
彼女からロープをほどいたまゆゆの報告を受け、ロープは天窓へと引き戻される。しかし1人分重さが減ったことで飛空艇の速度は210ぺリムに上がり、2人が乗るまゆゆのエスパイロでは追いつけない。
一方、飛空艇では仲間が無事に保護されたことに安堵の声が上がる。
「やたっ! えっと、次はアレッサちゃんの番だねっ」
「ルイルイ、私無理だよぉ」
「大丈夫! だってアレッサちゃん、本当は誰よりも強い子だもん。私知ってるよっ」
「……うん」
ルイに励ますように送り出され、アレッサが引き上げられる。
今度はエルが、救出の為飛空艇に近づく。
「アル、オーバーチューンお願い! 追いつくよ!」
(エルさん、1時方向に敵影を感知……まずいよ)
「嘘っ?!」
索敵をしていたアルが、前方に見つけたもの。数は20。
それは全長3m前後で細長い体格が特徴のヴァイレス、【ワーム】だった。
「さっきまで反応無かったのに……もう! アル、レールガン起動。接近される前に打ち落とすよ!」
(了解……!)
突然の敵襲にエルは急遽迎撃に当たる。
彼女の長距離射撃は敵を撃ち抜くが、高速航行の中で撃ち漏れたワームと飛空艇の距離は詰まってしまう。
「だー! いい加減にしやがれ!」
緊迫した状況にソルの苛立ちも高まっていた。
「蛇上! 悪いがちょっと何とかしてろ!」
「ええ」
ソルはロープを蛇上に託すと、肩にかけていたロングライフルを構え、不安定な姿勢から次々と敵を撃ち堕とす。
この状態でこれほど使いこなせるのは、軍人になるべく施された英才教育の賜物だろう。
一方蛇上は、1人でソルとアレッサ、2人を支える事となってしまう。
(ねぇ大丈夫~? アンタそんな力ないし、もうバテてんじゃないの~?)
それを蛇上のアニマ『スノウ』は小首をかしげながら揶揄う。
仕草に合わせ揺れる首元の鈴が、チリンと煽ってくるような気さえしてきそうだ。
だが彼は冷静さを失わない。普段開かない彼の眼が薄く開くと、念話で語り掛ける。
(では仕方ない。俺がお前を強制的に使役して負担を全て背負わせるか、互いの同意に基づいて負担を折半するか。選ばせてやる)
(どっちも面倒くさー。素直に、助けて下さいお願いしますスノウ様! とか言えばいいのに)
スノウは嫌そうな態度と裏腹に、センシブルを発動させ彼のサポートをする。
こうして三者三様にこの事態へ対処するものの、2人のスナイパーから生き延びた数匹のワームは飛空艇へ襲い掛かる。
先程の突撃で異常をきたした船に回避能力はなく、船の側面にロープで吊るされるアレッサは、空中で無防備な状態だった。
(こ、怖い……!)
ロープに必死でしがみつくアレッサ。
「いっけぇ!」
エルの正確無比な射撃。弾けるワーム。
しかし、無常にも最後の一匹がロープを食い千切る。
「ひっ……!?」
「畜生がっ!」
ソルは体勢を反転させ憎き悪魔を仕留めるが、彼女へ届く手はそこにはない。
そして彼女は宙を落ちる。
頭をよぎるのは、メンバーとの思い出、自分達が励まし笑顔になった人々、そしてアビスの深い闇に飲み込まれる自分……
「はーい、オーライ……! ナイスシュー♪」
しかし、彼女の体は柔らかい何かに抱きしめられる。
すんでの所で彼女をキャッチしたのは『フィール・ジュノ』。
アニマである『アルフォリス』に操縦を任せ、彼女は腕の中で怯えるアレッサへ微笑みかける。
「もう大丈夫。私達が来たんだから!」
「フィールさん!? 来ないと思ったら、もしかしてまた二度寝ですかぁ!?」
「いや~面目ない! てへっ」
飛空艇のカメラでその様子を確認していたアクアは、一気に肩の力が抜けたようにへたり込む。
一方のフィールは、冗談でも言うように笑いながら、アレッサをエスパイロの後部座席に乗せ、飛空艇を追いかける。
彼女がミラー越しに覗き見れば、アレッサの瞳には大粒の涙が浮かんでいた。
「わ、私……えっく、もう、ひっく。ダメ、だって……!」
「はいはい、泣かないの。私の夢の中で神様が言ってた話なんだけど、ヒーローは、苦しい時こそ笑顔が必要なんだって~」
あと遅れてやってくるのも特徴なんだよ~とあどけない調子で話す彼女だが、それは緊張を解いてあげようとしているようにも見えた。
「アレッサちゃんにとってヒーローって誰?」
「ヒー……ロー?」
「そ。カッコ良くて、強いな~素敵だな~って感じる人」
「……ルイルイ」
「そっかー。ルイちゃんかっこ可愛いもんね! じゃあ、ルイちゃんの顔思い浮かべて見て?」
「うん」
「ルイちゃん、どんな顔してるかな?」
目を閉じたアレッサは、先ほど浮かんだルイの顔を思い返す。
いつも笑顔で、誰かを勇気づけてきた、小さく可憐な少女。
だがその姿は、アレッサには大きすぎるくらいだ。
「アレッサちゃんは、ルイちゃんみたいになりたくない?」
「なりたいけど……無理だよぉ……」
俯くアレッサ。すると、彼女の通信機からルイの歌声が聞こえてくる。
「えっ……?」
それはアクアが、アニマの『フォブ』に命じて、飛空艇のマイクを使って流したものだった。
ルイはアレッサを励ますよう懸命に歌い、ケイローラがその声を支えるように歌う。
「フォブ。音量MAX、オープン回線でよろよろ!」
(あいあいおー)
探究者達の通信機から流れる歌声は、徐々に宙へ広がっていく。
それを聞き、ガーベニーはまゆゆのエスバイロから強く優しいハーモニーを加える。
この歌は彼女達の十八番。
劣勢で戦う仲間へ希望を与える、愛と情熱と決意の三重奏。
「いい歌だよね。魔力がこう、体の中から湧き出る感じ!」
鼻歌混じりにエスパイロの火力ブースターを起動させ加速するフィール。
アレッサもまた、彼女につられ自分達の歌を小さく口ずさむ。
(悲しみの空に希望の種を 芽吹かせるのは魔法の言葉 さぁ呪文を唱えよう 心に秘めた小さな勇気でっ!)
「いい感じ! それじゃ、お姉さんがとっておきの魔法をお見せしよう~」
フィールは深呼吸をすると、目一杯の魔力を込めて杖を振るう。
「きゃる~ん☆テンペストっ!」
空高く打ち上げた魔法は、夜の闇を打ち払う満点の一番星へと姿を変える。
星は輝き、遠く進む飛空艇の航路をも照らし出す。
光の先には、何万という浮き羊がより集まって出来た特大の雲が彼らの到着を待っていた。
「言ったでしょ? 私【達】が来たってさ!」
「さぁ皆、フィールさんの合図だ。ここで確実に止めるぞ!」
よく見ると、その羊達は大きな横断幕で覆われるようにしてそこに集められていた。
横断幕の端を持つのは4機に分離したピンクの星屑達。
飛空艇を向かい入れるように開いた幕の隙間付近では、羊が逃げ出さぬよう追い立てるフリューがいる。
「野郎ども! プロデューサーの命令聞こえたなっ?!」
「ふへへ……ジュエリーズがあちしの所へ飛び込んでくる……最高ザマス!」
「速度は充分落ちてる! 後はオレ達が受け止めるだけだ!」
「覚悟は前世から出来てるでござる……!」
「心を燃やせっ! 気愛の華を爛漫とぉぉ!!」
「ジュエリーズに~? デューサーの御親友~? 皆の美声でテンアゲオーバーベリマッチョしょ!」
星屑は、仲間達の、守りたい者の歌声を胸に、そのまたたきを一等にまで高め上げる。
「エンジンふかせやぁーー!!!」
『しゃオラーーー!!!』
『メェェェ~~~~!!!』
優しい命の雄叫びの中へ、飛空艇は勢いをそのままに突入する……!!!
●時空の果てに掴んだ欠片
ある晴れた日、レーヴァテイン特設ライブ会場にて。
「あ、皆さん~! こっちですっ~!」
「まゆゆさん! 随分早いね? まだ開場2時間前だよ」
「いやいやアクア氏、人気ライブの待ち合わせとしては遅すぎるくらいなのですよ!」
「あら、随分ライブ慣れしてるのね?」
「ネット生中継の枠取りで鍛えましたからっ」
「へ~。凄いのね」
「アイギナさん。恐らくそのリアクションは間違っているかと思うが」
「フリューに同意だな。というかまゆゆ。お前茂みに潜むのはやめやがれ」
「まゆゆちゃんはいいんだよ。元気系引きこもりなんだから! あっ、葉っぱ取ってあげるね」
「う~ん、エルさんの優しさは沁みるねぇ~」
「フィールさんが寝坊せずに来られるとは素晴らしい。今日のライブ、中止にならなければ良いですね」
「蛇上さん。それ褒れてないよ?」
「冗談ですよ」
一行は、ルイの招待を受けここへやってきていた。
準備を済ませライブ開始を待つ間、一行はあの時を振り返る。
「フリューさん、よくあれだけの羊集めたね」
「浮き羊の習性さ。群れ同士が近づくと群れを拡大する為お互いにしがみつく時がある。それがクッションになると思ったんだ。だがエルさん達が2人を救出してなければ、親衛隊の協力があっても飛空艇の重量を羊は支えきれなかっただろう」
「ったく。あんな風に突っ込む予定なら最初から言えよな」
「あれは最後の賭けだったんだ、すまないソルさん」
「本当。止まったと思ったら辺りが羊だらけ、ボクも驚いたよ~」
「船首に剥き出しだった私達を含め、怪我人はいませんでしたから良しとしましょう」
「そこはアイギナさんが取りつけていてくれたパラシュートのおかげかと思う」
「上手くいってよかったわ」
彼女は羊の雲に突入する瞬間、船尾の仕掛けを作動させパラシュートを開いた。
それに羊達がしがみついたのも、飛空艇の減速に一役買っていたのだ。
その後、彼女は【ブリスゴラ】の小回りを生かし雲の中へ侵入、飛空艇を調べ暴走の原因を探った。
(止める事が出来たのは幸いだけれど、コース変更と最後の衝撃で飛空艇は使い物にならなかったし、わたしとしては残念な結果だったけどね)
「皆さん皆さん! 始まりますですよーっ!」
まゆゆの声に視線を向けると、そこには元気にパフォーマンスを行う4人の姿があった。
「おっ、アレッサちゃんの肩見て! あの子も一緒だね~♪」
フィールが示す先には、手のひらサイズの可愛い生物が鎮座する。
生物に詳しいフリューによると、それは【ピルピム】という浮きネズミによく似た生き物らしい。
魔石を食すことが出来る珍しい生物で、飛空艇に入り込んでいたのをアイギナが回収していた。
(ピルピムは電気も好む。恐らく電力部に接触した際の不具合で揺れが生じたのだろうが、ワームの襲撃があったことを考えれば……)
(魔石かピルピム。又はその両方を仕込みコース設定を変えた黒幕がいる……か)
フリューと蛇上、2人の脳裏には未だ疑惑がこびりつく。
とはいえ今回は全員が協力し様々な方法を用いたことで、救うべき4人と小さな1つの命を守り切る最高の結果となった。
浮き羊を利用した演出で大盛況に包まれる会場。
声援の裏で、最後に残った小さな歪みはゆっくりと消えていった。
依頼結果
超成功
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依頼相談掲示板
【隠れた真実・歪】あの日の君に希望の欠片を(2) 依頼相談掲示板 ( 65 ) | ||
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[ 65 ] アクア=アクエリア
フェアリア / マッドドクター
2017-07-10 19:56:43
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[ 64 ] アクア=アクエリア
フェアリア / マッドドクター
2017-07-10 17:07:27
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[ 63 ] アイギナ
ドワーフ / ハッカー
2017-07-10 01:30:05
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[ 62 ] エルマータ・フルテ
ドワーフ / スナイパー
2017-07-09 23:43:25
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[ 61 ] フィール・ジュノ
ヒューマン / 魔法少女
2017-07-09 23:16:47
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[ 60 ] フィール・ジュノ
ヒューマン / 魔法少女
2017-07-09 23:14:47
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[ 59 ] ソル・グラディウス
ドワーフ / スナイパー
2017-07-09 22:33:53
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[ 58 ] ソル・グラディウス
ドワーフ / スナイパー
2017-07-09 22:33:52
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[ 57 ] ソル・グラディウス
ドワーフ / スナイパー
2017-07-09 22:32:33
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[ 56 ] アイギナ
ドワーフ / ハッカー
2017-07-09 22:29:03
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[ 55 ] アクア=アクエリア
フェアリア / マッドドクター
2017-07-09 20:41:09
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[ 54 ] 蛇上 治
ヒューマン / マッドドクター
2017-07-09 19:22:22
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||
[ 53 ] アクア=アクエリア
フェアリア / マッドドクター
2017-07-09 19:09:18
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[ 52 ] アクア=アクエリア
フェアリア / マッドドクター
2017-07-09 18:53:07
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||
[ 51 ] アクア=アクエリア
フェアリア / マッドドクター
2017-07-09 18:07:15
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||
[ 50 ] 蛇上 治
ヒューマン / マッドドクター
2017-07-09 16:16:11
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[ 49 ] アクア=アクエリア
フェアリア / マッドドクター
2017-07-09 15:29:24
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[ 48 ] エルマータ・フルテ
ドワーフ / スナイパー
2017-07-09 15:12:21
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[ 47 ] アクア=アクエリア
フェアリア / マッドドクター
2017-07-09 14:11:34
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||
[ 46 ] 蛇上 治
ヒューマン / マッドドクター
2017-07-09 11:09:43
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||
[ 45 ] アクア=アクエリア
フェアリア / マッドドクター
2017-07-09 10:58:26
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||
[ 44 ] アクア=アクエリア
フェアリア / マッドドクター
2017-07-09 10:43:24
|
||
[ 43 ] フィール・ジュノ
ヒューマン / 魔法少女
2017-07-09 10:30:28
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||
[ 42 ] まゆゆ
ヒューマン / ハッカー
2017-07-09 04:21:50
|
||
[ 41 ] アクア=アクエリア
フェアリア / マッドドクター
2017-07-08 08:27:16
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||
[ 40 ] フリューゲル
ヒューマン / マーセナリー
2017-07-07 23:55:24
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||
[ 39 ] エルマータ・フルテ
ドワーフ / スナイパー
2017-07-07 23:27:17
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[ 38 ] フリューゲル
ヒューマン / マーセナリー
2017-07-07 23:25:20
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||
[ 37 ] アクア=アクエリア
フェアリア / マッドドクター
2017-07-07 22:47:43
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||
[ 36 ] 蛇上 治
ヒューマン / マッドドクター
2017-07-07 22:09:47
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||
[ 35 ] 蛇上 治
ヒューマン / マッドドクター
2017-07-07 22:07:41
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[ 34 ] アクア=アクエリア
フェアリア / マッドドクター
2017-07-07 17:51:12
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[ 33 ] アイギナ
ドワーフ / ハッカー
2017-07-06 23:44:51
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[ 32 ] エルマータ・フルテ
ドワーフ / スナイパー
2017-07-06 23:07:52
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[ 31 ] アクア=アクエリア
フェアリア / マッドドクター
2017-07-06 22:50:24
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[ 30 ] アイギナ
ドワーフ / ハッカー
2017-07-06 22:48:24
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[ 29 ] 蛇上 治
ヒューマン / マッドドクター
2017-07-06 22:11:07
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||
[ 28 ] まゆゆ
ヒューマン / ハッカー
2017-07-06 22:07:04
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||
[ 27 ] エルマータ・フルテ
ドワーフ / スナイパー
2017-07-06 13:32:45
|
||
[ 26 ] ソル・グラディウス
ドワーフ / スナイパー
2017-07-06 00:49:51
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||
[ 25 ] フリューゲル
ヒューマン / マーセナリー
2017-07-05 23:23:35
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||
[ 24 ] アクア=アクエリア
フェアリア / マッドドクター
2017-07-05 23:18:44
|
||
[ 23 ] ソル・グラディウス
ドワーフ / スナイパー
2017-07-05 22:35:45
|
||
[ 22 ] 蛇上 治
ヒューマン / マッドドクター
2017-07-05 21:56:42
|
||
[ 21 ] アクア=アクエリア
フェアリア / マッドドクター
2017-07-05 21:04:34
|
||
[ 20 ] アクア=アクエリア
フェアリア / マッドドクター
2017-07-05 20:42:34
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||
[ 19 ] アイギナ
ドワーフ / ハッカー
2017-07-05 20:10:29
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||
[ 18 ] アイギナ
ドワーフ / ハッカー
2017-07-05 20:10:09
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||
[ 17 ] アイギナ
ドワーフ / ハッカー
2017-07-05 19:58:40
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[ 16 ] アクア=アクエリア
フェアリア / マッドドクター
2017-07-05 07:14:21
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[ 15 ] フィール・ジュノ
ヒューマン / 魔法少女
2017-07-05 06:58:40
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||
[ 14 ] アクア=アクエリア
フェアリア / マッドドクター
2017-07-05 06:51:23
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[ 13 ] エルマータ・フルテ
ドワーフ / スナイパー
2017-07-05 01:47:25
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[ 12 ] フリューゲル
ヒューマン / マーセナリー
2017-07-05 01:31:03
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[ 11 ] エルマータ・フルテ
ドワーフ / スナイパー
2017-07-05 01:19:52
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[ 10 ] フリューゲル
ヒューマン / マーセナリー
2017-07-05 00:45:58
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[ 9 ] フリューゲル
ヒューマン / マーセナリー
2017-07-05 00:45:30
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[ 8 ] アクア=アクエリア
フェアリア / マッドドクター
2017-07-04 23:46:53
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[ 7 ] エルマータ・フルテ
ドワーフ / スナイパー
2017-07-04 23:13:46
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[ 6 ] まゆゆ
ヒューマン / ハッカー
2017-07-04 23:10:24
|
||
[ 5 ] ソル・グラディウス
ドワーフ / スナイパー
2017-07-04 22:45:13
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[ 4 ] アクア=アクエリア
フェアリア / マッドドクター
2017-07-04 22:26:38
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[ 3 ] フリューゲル
ヒューマン / マーセナリー
2017-07-04 22:13:09
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[ 2 ] 蛇上 治
ヒューマン / マッドドクター
2017-07-04 22:03:31
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||
[ 1 ] アクア=アクエリア
フェアリア / マッドドクター
2017-07-04 21:10:03
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